平成22年8月30日より、9月30日までの期間で、平成22年第5回半田市議会定例会(9月議会)が行われました。
9月議会は、昨年(平成21年度)の決算を行う大切な議会です。「目的を達成するための事業」を行うための「お金」=「予算」が、「目的達成という成果」を伴った「お金の使われ方がされてたか?」をチェックすることが、来年度(平成23年)予算編成につながるのだ。
本会議は、榊原純夫市長による「市長市政報告」にはじまり、タウンマネージメント半田の経営状況など5つの報告事項と、平成22年度補正予算弟1号をはじめとする11議案と平成21年度一般会計、知多半田駅前土地区画整理事業特別会計をはじめとする12の特別会計、半田病院をはじめとする2つの企業会計の決算認定の議案が上程されました。
今回は、平成21年度の市政についての「市長市政報告」に対しては、中村宗雄をはじめとし各会派の代表質問と、市政に対する一般質問を13名に市会議員により行われました。
各常任委員機(総務・建設産業・文教厚生)により、各2日間による決算審査と、委員会付託された議案審査を行い、本会議において、委員長報告、質疑、討論を行い、議案を採決し閉会しました。
平成22年9月議会における中村宗雄の市長市政報告に対する一般質問
(質問の主旨)
ちょうど2年前の9月議会で、榊原伊三前市長が半田市長への続投の意欲を示したにも関わらず、その3ヵ月後の12月議会には「市長不出馬」という結論を出されました。
その流れの中で、当時の現職県会議員と現職副市長との一騎打ちという構図での半田市長選挙が始まりました。
当時はマニフェストが今よりかなり重要視されており、どちらの候補も「大衆迎合」ともとられる「~無料化」や「~○○%減らす」などの政策をマニフェストの柱で打ち出し、新聞に「スーパーのチラシ合戦」と皮肉られたことも記憶に新しいところであります。
そして、ご存知のとおり多くの市民の期待を受け、榊原純夫市長が誕生いたしました。
18項目にものぼる斬新なマニフェストを掲げられた榊原純夫市長に、半田市民は本当に期待していたと今でも思います。
就任一年目は、当初予算がすでに決まっていた事や、景気の予想以上の低迷もあり、十分な政治手腕が振るえなかったと思いますが、マニフェストの目玉である「市民税の10%減税」を公約通り実施されたことは素晴らしいと思います。
そして、本年度予算は公共投資を過去最低に抑えた緊縮財政と成りました。
平成22年度予算議決後に、今の半田市の現状を考え、「今こそ財政出動を行い、暮らしの再建、活力の回復、市民の幸せの追求を求めた半田市議会の長い歴史の中で、半田市議会初の「一般会計に対する付帯決議」が掲出され、可決されました。
そして。この9月議会で、「付帯決議」で求めた補正は何一つ行われませんでした。
9月議会の冒頭での「市長市政報告」を聞き、私を含め多くの議員がため息をつきました。
当初の期待が大きかった分、半田市民の中でも多くの不満の声が上がり始めているのも現実です。
副市長の座を捨て、半田市長への道を歩んだ榊原純夫市長は、なぜ、市長を目指し立ち上がったのでしょうか?一体何がしたかったのでしょうか?
私は、この市長市政報告に対する質問を機会に、榊原純夫市長の基本的な考え方や具体的なやり方が、市民や議会をはじめ市職員にいたるまで、明確に共有できるようにするために質問をさせていただきました。
「現在の半田市政について」
◆質問 市長の方向性や想いは、市の全職員と本当に共有できていますか?
「市長の基本的な考え方について」
◆質問 榊原純夫市長の考える「市長の責務」とは、いかがお考えですか?
◆質問 榊原純夫の掲げる「市民協働」とはいかがお考えですか?
◆質問 榊原純夫は、「行政が担う公共サービス」とは、いかがお考えですか?
「各施策、事業の戦略性について」
◆質問 これからの時代は、「あれも、これも」という訳には行きません。市長の考える「選択と集中」とは、どのような判断基準と考えればよろしいでしょうか?