平成22年2月25日より、3月25日までの期間で、平成22年第1回半田市議会定例会(3月議会)が行われました。
平成21年度補正予算が9議案、平成22年度の一般会計予算、特別会計予算が15議案、条例等の一部改正など11議案が上程された後、各派のよる代表質問と11名の市議会議員による一般質問が行われました。
3月議会は、平成22年度の予算を審議する非常に重要な議会です。
特に市長マニフェストによる市民税減税と、景気の後退による法人市民税の減収により約30億円が減収となる非常に厳しい予算編成がなされております。
東海市などは、景気の刺激策として「過去最大の税制出動をした大型予算」を打ち出す中、半田市においては「過去最低の緊縮予算」となりました。
大幅な税収減により、「減らすべきもの」と「減らしてはいけないもの」が明確に浮き上がる中、「誰の為の、何の為の市政なのか?」が論点となりました。
今回は半田市議会で歴史上初めての「付帯決議」も議員提案で上程されました。
数日間に及ぶ委員会による審査を終えて、本会議において、委員長報告、質疑、討論を行い、議案を採決し閉会しました。
平成22年3月議会にいける、中村宗雄の一般質問
「半田市営墓地のありかたについて」
(質問の主旨)
戦後の日本は、人口においても経済においても、ありとあらゆる物が「右肩上がり」の成長路線を歩んできました。
誰もがこの成長が続くと信じていた時代は終わり、総人口に対し65歳以上の方が占める割合が20%を超え、世界のどの国も経験した事の無い「超高齢化社会」に突入しました。
この超高齢化社会と共に顕在化する問題は多く、労働人口の不足による経済の伸び悩みや、福祉、医療の問題はもちろんの事、亡くなった方の火葬が追いつかない現実や墓地不足など多岐に渡り多くの問題が起こりうると言われております。
半田市においても、市内各地に複数の市営墓地があります。本3月議会の平成21年度補正予算では、黒石墓地を作ったが、区画が思うように売れないので一般会計より補填をするという議案も上程されています。
売れないということは、需要と供給のバランスが悪いからでしょうか?
これからの時代は、「無いよりあったほうが良い」、「少ないより多いほうが良い」、「足りないより、余ったほうが良い」というのではなく、市民のニ-ズと現状に合わせた市営墓地の運営をするべきではないのでしょうか?
私はこの質問の機会を通し、現時点での半田市営墓地の抱える問題を浮き彫りにし、半田市営墓地がどうあるべきなのか?また、今後は何を目的にどんな事に取り組むべきなのか?を明確にするために質問をさせていただきました。
◆質問 墓地の使用者については、何をどこまで把握していますか?
◆質問 受益者負担の観点から、墓地使用者からの維持管理費の徴収についてはいかがお考えですか?
◆質問 市営墓地に対しての今後の半田市としての取り組みはいかがお考えですか?
「半六邸と「市民が主役のまちづくり」について」
(質問の主旨)
「選択と集中」、「徹底した現場主義」、「市民が主役のまちづくり」を3本の柱とした榊原純夫市長の市政運営には多くの市民が期待をしています。
また、その素晴らしい考え方と実際に行う行動に差が無いこと、同じであることに多くの市民が望んでいますし、私自身もその一人です。
本3月議会の榊原正幸議員の代表質問で取り上げられて様に、「新庁舎建設事業」において、市民や議会、有識者で構成された検討委員会やそれによって生み出された「新庁舎建設構想」があるにも関わらず、突如市長が示された新庁舎建設事業の方向性に多くの市民や議員も戸惑い、理解に苦しんでいます。
私はこの「旧 中埜半六邸」についても、問題の本質は同じだと考えています。
「選択と集中」、「徹底した現場主義」、「市民が主役のまちづくり」と市長が掲げられている旗印と、実際に行われている事業の進め方に余りにもギャップがあるのではないかと思います。
私はこの質問を通して、「旧 中埜半六邸」の活用を切り口にし、行政の決定プロセスと、「市民が主役のまちづくり」における市民参加が、いつ、どの様に行われるべきなのかを明確にするために質問をさせて頂きました。
◆質問 厳しい財政状況にも関わらず、1億6000万円もの巨額の税金を投じて、利用目的が不明確のまま半六邸を購入した理由についてお尋ねします。
◆質問 半六邸の取り壊し等を含めた整備計画を打ち出したところ、市民より署名活動が行われたことについて、いかがお考えですか?
◆質問 今後は市民の声をどの様に汲み上げ、どの様に反映させていくおつもりですか?